PTの自主勉ブログ

このブログでは脊柱・骨盤を中心に個人的に勉強したことを淡々とまとめていきます

体幹の重要性〜魚にきく〜

 

みなさま今回もよろしくお願いします。
 
 
今回は第一回目ということで、まずは歴史(発生)から学んでいこうかなと思います。
 
 
まずは私たちヒトは遥か昔魚から進化したことはみなさまご存知だと思います。
 
 
魚から陸上に生活範囲を拡大した私たちの祖先はその後爬虫類、哺乳類、現在のヒトまで徐々に進化していきました。
 
 
進化の過程の中で私たちヒトは最初から全く新しい運動法則を生み出したのではなく、遥か昔の先祖が使用していた体の使い方をより進化させ、環境に適応させてきたという考え方があります。
 
 
 
では私たちの先祖である魚は一体どのような動きをしていたのでしょうか。
 
 
 
魚には特徴的な脊柱の使い方があったと言います。
 
 
それは上記の図で見ると前額面上の波動運動というものです。
 
 
まず波動とは、
「これは単に波とも呼ばれ、同じようなパターンが空間を伝搬する現象のことである」(Wikipediaより参照)
 
 
とあります。
 
 
つまり頭の先か、尾びれの先か、どこから始まるかは詳しくわかりませんが、運動がある一箇所から始まり、それが脊柱を同じような運動で伝搬していくということだと思います。
 
 
魚はこのようにして運動を伝えて水中を自在に動いていくわけです。
 
 
そんな魚がいろいろな理由から水中から陸上に生活の場を変えなければいけなくなりました。
 
 
その結果、魚のヒレが進化し四肢が生まれました。
 
 
爬虫類は魚からの体の構造の名残を強く残しており、ワニやトカゲなどは魚同様前額面上の脊柱の波動運動を得意としています。
 
 
爬虫類は前額面上の動きに特化しているため四肢も体幹の外側から生えています。
 
 
そのため普段腹部を地面につけているため、移動速度が遅く、生命維持能力が低く、自身の体温も地面の熱の変動に左右されやすいと考えられています。
 
 
爬虫類からさらに進化した動物が哺乳類なわけですが、
 
 
爬虫類と比較し進化した点として、より抗重力に適したデザインとなりました。
 
 
具体的には脊柱の動きが前額面上から矢状面上に変化しました。
 
 
これにより重力のかかっている方向にまっすぐ四肢を伸ばすことで、骨格で体重を支えることができるようになりました。
 
 
 
哺乳類のような動物は普段の移動では脊柱の波動運動を使っているわけではなく、狩りをしたり、天敵から逃げる時などの激しい運動時に出現するといわれています。
 
 
脊柱の波動運動で起きた運動を極力殺さず、最大限活かしきるように四肢の運動が生じてくる動きを「被制御体幹系」と言うそうです。
 
 
前置きがだいぶ長くなりましたがそれでは哺乳類の中でも特に進化していると思われるヒトは他の動物と比較しどこが進化しているのでしょうか?
 
 
まず代表的な部分が「腕」です
 
 
爬虫類の腕(前足)は前額面上の動きしかなく、他の哺乳類は矢状面上の動きしかできないことに対して私たちヒトは前額面上も矢状面上もどちらにも動かすことができます。
 
 
さらに前額面上と矢状面上の運動を組み合わせて水平面上の回旋という運動も可能になりました。
 
 
この腕の構造からもヒトは脊柱の動きを前額面上にも矢状面上にも動きを伝えることができると考えられます。そして回旋という新しい動きが生まれました。
 
 
まとめると魚から進化してきたヒトは魚類・爬虫類・哺乳類が行ってきた前額面上と矢状面上の2方向の波動運動を引き継ぎさらに発展させた存在であると言えます。
 
 
運動の根本が脊柱の運動から始まっていることを考えるとヒトの運動も体幹の動きを末梢に効率よく伝える必要があり、脊柱・体幹の機能が四肢の運動に重要なことがわかります。
 
 
今回はこの辺で終わりたいと思います。
なかなかまとまりのない文章ですみません(笑)
ありがとうございました。